桜の花もすっかり咲き、暖かくなってきました。
私達機能訓練指導員は、ボバース法の概念に基づいてリハビリテーションを行っています。
今回はボバース法の概念についてお話を致します。
運動制御を獲得するためには、まず姿勢制御を獲得する必要がある。
つまり、日常生活動作(寝返る、起き上がる、立つ、歩く、手を使う動作)を行いやすくするためには、体幹の活動を改善しなければならないという概念です。
下記にその一例を紹介致します。
右肩関節の硬縮がないにも関わらず長年右腕が重たくて挙がりにくいという利用者様がおられました。
この方に次のような練習を行いました。
まずベッド上で上向きに寝て頂き、
① 両肘を伸ばして天井方向に手を組み、その組んだ手を左右へ体幹を捻じる練習を10回。
② 両腕をお腹に乗せ、両膝を立てて、立てた両膝を左右に倒し、体幹を捻じる練習を10回。
次にベッド上で坐位になって頂き、
③ 肘を伸ばし、組んだ両手を前に突き出して、左右へ体幹を捻じる練習を10回。
上記の体幹の練習を行ったことにより、右腕を上げて頂いたらスムーズに右腕が高く上がるようになりました。
当利用者様からは、「長年右腕が上がらなかったのにちょっと体を捻じる練習をしただけなのに右腕が上がるようになった。まるで魔法にかけられたようだ。」と絶賛して下さいました。
他にも、「今まで歩きにくかったが体幹の練習をすることにより、歩きやすくなった。」というお声も頂戴しております。
当施設で行っている個別機能訓練は日常生活動作を少しでも行いやすくするために、上記の概念に基づいて、体幹の練習を取り入れ、高い施術効果を上げています。
詳しくお聞きしたい方は機能訓練指導員までご連絡下さい。
まーめいどに、興味のある方は是非、お問い合わせくださいませ。
見学・体験も随時受け付けております。
お問い合わせ先:0742-63-7221